常識破り
どう考えてもあの場面であのシュートを撃つという選択肢がありえない。例え彼の成功例があったとしても今後あのシチュエーションでのあのキックは流行らないと思う。
まずメッシからの横パスはややマイナス気味だった。この時点で撃つとしたら鋭角になる方向に、つまり左サイドネットへ突き刺す方向へ蹴れば反発力も加えてきれいなシュートが撃てる。もちろんバラックも気持ち的には間違いなくそちらをケアしていた。あのポーズからもわかる。
しかし彼、イニエスタはあろうことかアウトサイドで右サイドネットを狙うという軽挙に出た。この場合ボールの回転によりゴール枠を外す可能性と、インパクトの瞬間を見誤り、左に大きく外すか、かすっただけで右コーナーへ無様なボールが飛ぶ可能性が大きい。
バラックの守備を酷評する人がいればそれはそれでいいが、まずもってサッカーを普段から見たりやったりしている人間を欺く難易度の高い(悪く言えば無謀)な方向に勝負したイニエスタはやはり本物のクラックなんだろう。しかも時間は93分。あれを外せばほぼ試合は終っていたに違いない。さらにグアルディオラのゴール直前の表情からも諦めが見えていた。
あの瞬間をリアルタイムで見ていただけでも千金の価値がある。俺は幸せだ。例えキチガイじみて発狂する海外のコメンテーターがいたとしても、まったく正常な反応だと思う。youtubeで色々見てみたが、バルサが大勝したクラシコなどよりはるかに意義のあるゴールだろう。
感性の敏感な自分からすると、クリエイティビティに富んだサッカーが勝者になるのは実に心地よい。数多くのタレントを金でかきあつめながらも、ゴール前でスクラム組んで守る醜いサッカーよりは、高いところへ昇る価値があるのだ。
追記:今またいろんな動画見てみると感情的にはやっぱり「つまらない金満チームをやっつけた!」で一致してるんだなーと。そしてイニエスタはあのシュートを完全に力を抜いて、テクニック重視で蹴っているんだね。あの角度から見るとどう考えても右側に蹴るのはありえないんだが。どういうことなんだろう。本気で謎である。
追記2:また見た。バラックはだいぶ近くにいたようで、左にはコースが無かった。つまりイニエスタが撃つには右しかなかったことになる。それにしたって、僅かなコースにゴールから遠ざかってしまうアウトサイドでのキックという最高難易度のキックだったわけだ。ため息しかでない・・・
追記3:再度確認した。すると、あのシュートはバラックに普通に当たっておかしくなかった。つまりバラックにあててコーナーになってた。ただバラックとしてはトラップもドリブルも上手いイニエスタに対してそれ以上のアプローチはできなかったから、もしかしたらそういった得点になる要素が全て合わさった瞬間なのかもしれない。つまり誰もが納得しうるシュートだったということ。あの状況でバラックがアプローチを強めなかった理由も、あのコースに撃った理由も、明快すぎるほどなのだ。唯一わからないことといえば、直前のエッシェンのミス。誰も言及しないけど、あんなクリアミスはないだろう・・・w というわけで前半に超人的ゴールを決めたエッシェンのポカミスが最後の瞬間に返ってきたということになる。これはエッシェンの自作自演のドラマだったんだ!>Ω ΩΩ<ナ、ナンダッテー!?
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